バドミントンはとてもクール。
こんばんは。
バドミントンの試合をしていたら左足のふくらはぎを痛めてしまいました。
萎えまくっています。メンボーです。
前々から書こうと思っていたバドミントンに関する記事をようやく書く気になれました。
やはりバドミントンは僕を熱くしてくれるもののひとつなので、この場を借りて熱く語れたらいいなと思っています。
取り敢えず見てもらわないことには始まらないので、はい。どうぞ。
Lee C.W. v Lin Dan |MS-F| Yonex BWF World Champ. 2011
どうだったでしょうか。細かいことは言いません。でも、とっても美しくないですか?とってもかっこよくないですか?ついつい見入ってしまいませんか?(うるさい。)
僕はyoutubeでスポーツの試合を見ることはよくありましたが、ゲームをフルで見たのはこの動画が初めてです。きっと僕以外にもこの動画を強い関心をもって見ていた人はかなり多いはずで、それが再生回数となって表れています。(バドミントンのフルゲームの動画のなかでは1位。)
この素晴らしい試合を作り上げたのはLee C.W.選手とLin Dan選手という、バドミントン界のレジェンド2人です。
どうせこの2人と桃田選手ばかりを取り上げていく予感しかしないので選手説明を軽めにしておきますね。
まずは、Lee C.W.選手。マレーシアの選手で身長170cm・体重60kgと体格はかなり小柄ですが、そんな小柄な体格ならではの俊敏な動き・軽やかなフットワーク・舞い上がるようなジャンプが持ち味です。
そして、Lin Dan選手。中国の選手で、身長178cm・体重70kgとLee C.W.選手にくらべれば体格では勝っていますね。長年王座に君臨し続けてきた一流バドミントンプレーヤーですからスピード・パワーはもちろんすさまじいです。しかし、特に秀でているなと思うところは、テクニック・読み・チャンスメイクです。この部分の詳細に関しては、また別の記事でお伝えできればいいなと思っています。
動画を一本挙げてその度にそのゲーム全体についての講評をするのはかなり骨が折れるので、基本的にはアップした動画の中で僕が個人的に気に入ったワンプレーを取り出してそれについて語れればいいなと思っています。
早速紹介していきますね!今回紹介するのは動画の21分54秒から始まるロングラリーです。
息の詰まるラリーですよね。なんと言っても右利きプレイヤーと左利きプレイヤーのゲームに特有の、お互いのラウンド側(利き手ではない方の後ろ)へのストレートクリアの応酬が見どころではないでしょうか。極め付けは最後のLin Dan選手の華麗なドロップショット。。。クリアと全く同じ体勢からのこのドロップはもはや芸術作品です。。。
このドロップショットはバドミントンにおける基本的な考え方をよく表しています。
それは、力でねじ伏せるという考え方ではなく、如何にして相手の足を止めるかという考え方です。
僕はスポーツを楽しむ時(自身がやる時も、見る時も)、フォームが綺麗だとか、点の取り方が綺麗だとか、「美しさ」をかなり重要視してきました。先に述べたバドミントンにおける基本的な考え方は、この「美しさ」を引き出す重要なファクターであり、そしてこの考えをベースにしているバドは非常に希有なスポーツではないかと思っています。
相手の足を止めるようなショットを打つためにはどうするかと考えた時に、まず重要なのはどんなショットでも同じフォームで打てるようにシャトルの下にいち早く潜れるようなフットワークです。360°全方位への素早い移動、かつ時にはジャンプして角度をつけなければいけないわけですから高さも必要になります。すると必然的にフットワークもスムーズで美しくならなければいけないでしょうし、最後シャトルを打つときに相手に球筋を読まれないようにするためにはフォームも綺麗にならざるを得ないと思います。だから恐らく一流選手のプレーは綺麗にみえるのだと思います。
そしてもう一つバドに特徴的なのは、力任せのショットが非常にリスキーだということです。つまりスマッシュが仇になってしまうということです。シャトルスピードが素早い分、リターンされたときは自分が素早く動かなければいけません。プロの試合でもコート奥からスマッシュを打ち、それをうまくリターンされて、そこから返球出来ずに点を取られてしまうなんてケースを何度も見てきました。運動神経抜群な上、毎日血の滲むようなフットワーク練習をしている彼らでも、スマッシュレシーブの返球が困難ということは、バドミントンの特性上スマッシュを打つならば、圧倒的なスピードを誇れるようなスマッシュやスマッシュレシーブをきちんと返球できるくらいのスピードを誇るフットワークを有していない限り、きちんとコントロールされたスマッシュを打つべきであるということになると思います。このようなスマッシュの大きなリスクも、バドを美しくしている大きな要因であると感じます。
以上のことから、きちんと自分の足で落下地点まで体を入れて、どんなショットも同じフォームで打てるようにする。そこから相手の苦手な部分をつく。ミスを誘うようなショットを放つ。相手の体勢を崩すようなショットを放つ。こうして点数を重ねていくのがバドミントンの基本的な戦略になると思います。そんな忠実な考え方をベーシックにしているからこそ僕はバドミントンが好きです。
少し話を戻しますが、今回の投稿で紹介したLin Dan選手は、先に紹介したドロップがそれを示していますが、相手の足を止めるのが非常にうまいです。いわゆるdeceptionで多くの点数を積み重ねてきたと思います。ここで決して小手先のテクニックを褒めたいのではなく、deceptionができるくらいの余裕をもって打点に入れていることを褒めたいです。(何様。)
(deceptionで点数を取るのは、とてもクールですが、その裏には余裕をもって打点に入るために血のにじむようなフットワーク練習があったのですよ。。)
まさか、Lin Dan選手のドロップからこんなに語れてしまうとは思っても見ませんでした。
まぁとにかく、今回の記事タイトルにもあるようにバドミントンはクールだということが、動画ででも僕の文章ででも伝わったらいいなと思います。
それでは。